2013年7月13日土曜日

貝澤徹

第五段〜貝澤徹〜 今回は私の従兄の貝澤徹さんです。二風谷といえば貝澤がたくさんいます。貝澤といってもみんなが一緒ではなくて、私たちの貝澤血統は北の工房つとむ。つとむ民芸。貝沢民芸。ユーカラドライブイン。が父方の身内です。今回の徹さんの事を私たちは「にいちゃん」と呼んでいます。父の妹の長男ですが、わたしたちより年上なので。にいちゃんは新しい作品作りをします。私たちはよく、何かかんか理由をつけては泡の出るお茶をのみながら、あの彫刻はすごい。あの人はいいものを作る。あの人の作品は...…。また、二風谷はこうするべきだ。こんな風にしたい。などなど。しかし、にいちゃんの新しい作品作りにはやはり、苦労が絶えないと思う。曽祖父の代から受け継がれてきた伝統を無視は出来ない。でも、私は…いや私達は伝統を見てきて、伝統に囲まれて育ってきた私たちにしかできない作品を作らなくてはいけないとおもう。古い作品に新しい形を組み込み、昔と今を融合させる。そうしていかなければ、アイヌ伝統工芸の発展は見られず、昔の作品を大事にして昔、生きていたアイヌの作品として鑑賞されるだけだと思う。今を生きる私達はやはり、新しい形を組み込みながら、伝統を残していかなければならないと思う。 今回で終わりのこの連載、企画してくれた道新の田辺さんありがとうございます。 二風谷にはまだまだたくさんの職人がいます。五回という枠組みの為、紹介されなかった方達をまた、是非、二風谷に会いにきて下さい。と文章を作っている私も決して物書きではありません。みんなより、比較的に若い工芸をしている者です。みなさんに一つでも多くのアイヌ文化を知ってもらいたく誤字脱字で頑張って書いてます。これからも二風谷の工芸を応援してください。もっと見る




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