2013年7月11日木曜日

第三弾〜高野繁廣〜

私が、まだ、小さかった頃、私の家はあちこちの人が住んでいました。南は鹿児島県の人、三重県の人、他、たくさんの人が私の家に暮らしました。普通に知らない人が同居してしまう家庭だったのです。父、貝澤守幸はアイヌ工芸を職業とし、多くの人に指導していました。いわゆるお弟子さんと呼ばれる人がたくさんいたのです。人懐こい私は、みんなに可愛がられ、毎日楽しく過ごしながら大きくなりました。そう、今回の高野さんも東京からきた人で私の家に暮らしていました。私の父は42歳で亡くなり、もう36年たちます。父の彫刻は見ていましたが、指導を受けたことはありません。そんな私に高野さんはデッサンから文様の名前、ノミ研ぎの果てまで教えてくれました。父の命日には必ずお線香をあげにきます。高野さんはアイヌ文化を愛する一人です。

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