高校卒業後、家業のつとむ民芸を手伝い、店先で彫刻を始める。名前の通り、貝澤 勉の長男で、そして貝澤幸司の兄である。私の父の貝澤守幸の勧めで熊レリーフを彫刻し、初めて、北海道アイヌ民芸品コンクールに出品したところ、なんと、努力賞をいただいた。それがキッカケで、どんどん彫刻を楽しみ出した。色々な作風があるが、最近のこちらの作品はとてもおもしろい。シントコという漆塗りの容器の蓋を叩きながら、さあ、これから楽しい唄や踊りがはじまりますよ。という合図にもなると言われる、ウポポという座り唄を唄うその手は自身の家族の手を表している。
55歳の彼は私の従兄で「兄ちゃん」と、呼んでいる。
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