2013年6月25日火曜日

貝澤幸司

二風谷で鮭レリーフ彫りをしていた貝澤勉の三男として、18歳より、彫刻の世界に飛び込んだ。つとむ民芸という屋号を持つ老舗を彼が受け継ぎ、当時はレリーフ彫りを専門にしていたが、本格的に自身の作品を製作するようになってからは、趣味の魚釣りを活かし作品にしたり、アイヌの伝統工芸を手がけ、多種にわたる作品づくりをしている、鮭のアイヌ文様のバンダナなども人気なデザインで、木彫に関しては、私はこの槐の木のニマ(木の器)好きだ。周りに単純な文様を施しただけなのに、とても豪華に感じるのは私だけでしょうか。年輪が何ともいえず、美しいです。51歳の彼は私の従兄です。

バンダナになっている鮭のデザイン。

2013年6月22日土曜日

洲崎春男

大阪出身の洲崎さんは、19歳で北海道を居住地とし、今は亡き貝澤 正さんのもとで5年間働き、24歳から、木彫をはじめた。観光ブームには、自身の彫刻したメノコレリーフは、とぶように売れ、寝る間もないくらい、忙しく、その作品は北海道中に出回った。時代の流れに沿うように、アイヌ文様のデザインの作品が主流となり、最近、人気の作品はこのクルミのコースター。若手だった洲崎さんも、今では大先輩の65歳。



2013年6月17日月曜日

貝澤 守

二風谷の老舗、貝沢民芸の長男として生まれ、幼少時代より、彫刻を見てきた。21歳より父、貝澤守幸〔昭和52年没)の、彫刻を受け継いでいる。最近の作品ではイタ(平たい盆)に施されるモレウ(静かな曲線)を基調にし、華やかさを取り入れた文様のデザインが、樺太の名工シタエホリの作品にも近いものを感じる。現代の作風にはあまり見られない彫刻だと思う。48歳は私の兄である。



2013年6月15日土曜日